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荒浜に通って自分なりにある考えに至った。ひとはおそらく誰でも大切にしなければならないものがあるということだった。だから自分にもあると。ひとつぐらいは大切にする対象を持てよと。

それが何なのか、なんとなくはわかるとしても、じゃあそれを大切にできているのか、することができるのかっていえば、それはやはり簡単ではない。もはやそれは一生を費やす問題だ。

吉男さんはそういうことをいとも当たり前かのように淡々と日々を送っているようにみえる。簡単なことではないに決まってるけど。